漁生浦の、有福島とつながっている防波堤道路の付け根の所に干切れ海岸がある。たくさんの漂着物があがる場所だ。そこに、いつの頃からか得体の知れない物体があった。昭和56年頃に防波堤道路ができた時には既にあったという。けっこうな長さで、丸みがあり、先の方は真鍮でできていたから、普通の物ではないと思っていたが、誰からともなく、魚雷ではないかとのことだった。既に信管は外されており、何年もさらされていたせいか、錆び付いていた。子どもたちはその上に乗って遊んでいたし、どうかした時には近くで焚き火をしていたこともあったという。誰かが連絡したのか、自衛隊に処分してもらったようだ。
後日、この話を語ってくれた夫婦からハガキが届いた。それには、平成5年度に日島小学校を卒業した息子さんが3年生か4年生の頃、自衛隊が撤去作業に来て、周辺は通行止めになったことがあったと話したとのこと。
(魚雷等が流れ着いて、大惨事が起きたという事件もあったから、この得体の知れない物体もその類いだったのかも知れない。こんなことがあったと話したら、70歳の女性も小学生の頃に、若松瀬戸の海岸に流れ着いた得体の知れない代物があったと語ってくれた)